schwarzwei

此所は『Kingdom of Chaos』ロストグラウンドに住まう悪魔の雑記帳です。 興味の無い方、嫌悪を抱く方はお帰り下さいますよう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

LG Question 50:


[LG Question 50:]の続きを読む
スポンサーサイト
  1. 2010/01/01(金) 00:00:00|
  2. LG Question 50

Profile:

[Profile:]の続きを読む
  1. 2010/01/01(金) 00:00:00|
  2. プロフィール

JACK=O=LANTERN:

夜も更けて、草木さえ眠りに落ちそうという時分。
コンコンと、城門が叩かれる音を聞いた。

珍しい事もあるものだ。こんな真夜中に来客だなんて。
初冬の寒空の下、それも悪魔の住まう城を訪れる者など稀有だろう。

そもそも、言葉を交す相手はメイドやごく親しき知人だけの昨今。
後者が、わざわざこの時間帯を選んで来訪するとは考えにくいし。
前者は皆住み込みか、そうでなくとも当家の勝手を良く知る者ばかり。
例え叩かなくとも、門に潜む魔導は、容易に彼女らを迎え入れる。

なら、主の遣いか? 恐らくはそう。
どうせアクアマイトまだー? とか、そういう催促に違いない。
作業の手を止め、ショールを一枚羽織り、城門へと向かう。

重厚な音を響かせ、城門を開けたその先に、ソレはいた。
小包を咥えたカボチャのオバケが、ふよふよと浮いている。
思い出した。先日のゲームの賞金は、確かカボチャが届ける段取りになっていた。

再生されるメッセージを聞きながら、全く大したものだと関心する。
これらのカボチャに魔術を施したのは、さぞ高名な術師であろう。

単に野菜でしかない物体に、自動索敵、自律攻撃。
更にテンプレート通りとは言え発信機の機能を持たせ、遣い魔として昇華させた。
繰り返すが、単に食べる為の物でしかない野菜に対して。

本来、自動索敵と自律攻撃は殺傷能力の高いモノへ付加し。
発信機を備えた遣い魔には、蝙蝠や鳥のカタチを与えるのが一般的。
それをこの作成者は、何の拘りか、ソレら全てをカボチャに施して見せたのだ。

まさに芸術。離れ業と申し上げるべきか。
ふふ、この我をして、ここまで言わしめるだなんて。
嗚呼けれど、どうにも詰めが甘いですわね。我ならば……

そう。我ならば、仮に役目を終えようと、自らの作品が相手の手に渡るような真似はしない。
それはつまり、自分の技術を解析してくれと、相手へ告げるようなものだから。
魔術師にとって、魔術は権威(キング)であり主力(エース)であり鬼札(ジョーカー)
ギャンブルで自らの手の内を晒す者が居ないように、魔術もまたその通り。

けれどまあ、今回はコレに免じて、赦して差し上げます。

地に落ち、もはや何の機能もしないカボチャを拾い上げる。
ジャックオーランタン。ソレは、独りぼっちで深い暗闇を彷徨うことになった霊を見て、
哀れんだ悪魔がそこを抜け出せるようにと、渡してやった灯り―――

悪魔が何処の誰かは知らないし、まして真実かどうかすら分からない。
けれど、例えば真実だったなら、その悪魔の心意気だけは評価できる。

ハロウィンはもう終わってしまったが、時期ハズレのランタンも一興でしょう。
折角だしね、仕方がないから自室で使って差し上げますわ。
別にこのカボチャの最後が余りにも虚しいからとか、そういった感傷を覚えた訳ではないから。
勘違いしないで下さいましな。ふふふっ。

  1. 2009/11/16(月) 03:15:26|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Transparence:

澱みない所作で、そのティーカップは差し出された。
僅か足りとも立たない音が、洗練されたメイドのソレを思わせる。
農業が趣味だと聞いていたけれど、案外、こういう事にも向いているのだろう。


約束していたお茶会の日。
戸口に立つ我を、アプリーリルは笑顔で出迎えた。
特別に美味しい紅茶をご馳走するのだと、意気込む彼女。

当然だ。そうでなくては困る。
ナイトメア宮廷の御用達たる例の店に並ぶ暇は、生憎とこの我になかったけれど。
しかし、何せ選んだ菓子は二人前で、そのいずれもが口福と名の高き逸品に他ならない。

ここまでして、不遇のもてなしを受けた日には、そう。
勢い余って、そのアホ毛を引っ張り抜いてしまうかも知れなかった。

ま、それはさておき。
兎にも角にも頂きましょう。文句があればその後に。
ティー=アンプルマの春摘み物を思わせる、上品な薫香を満喫しようと目を細め―――

瞬間、言い様のない違和感に囚われた。

ソレは、意識を集中していなければ見逃してしまいそうな、ごくごく僅かな魔の波動。
その揺らぎを感じた事自体は、別段さして問題のあるものでもない。
魔術師と呼ばれる者達なら、ロストグラウンドに掃いて捨てる程存在する。
だから、例えばこの娘が魔術の素養を備えていたとて、驚きに値すべきモノではなかった。

だが、それでも我に違和感と言わしめたのは―――
そう、ソレが余りにも"無色"で"透明"だったから。

ヒトの扱う魔術には、すべからく「属性」と呼ばれる現象が付随する。
属性とは即ち、己の得手。或いは、行使可能な領域と換言しても良いだろう。
風や水、火に代表される五大元素も、当然ながらその一例。

本来、属性はその術者が生まれながらにして持つ、固有であるべきモノの筈で。
属性が在ればこそ、彼らは己に最も適した領域と、不可能な領域との境界を知る。

けれど、今。目の前の娘が放つのは、五大元素。
及びそれに分類されない例外のどれとも違う、無色透明としか形容できない魔術属性。

嗚呼しかし、正確な判断を下すのは難しく。ソレが残念でならなかった。
放たれた、否。漏れていた魔術の規模が小さ過ぎる為だ。
判断したいなら、その規模を、外界に影響を与えるまでに昇華させる必要がある。
つまり、現状では全くの謎。アンノウンな魔術属性。

『あ、紅茶どうです? 無事合格できたでしょか』

「…………はぁ。不覚にもほっとしてしまいました。
コレ、ティータイムには大切な要素ですのよ。ふふ」

違う。この言葉は偽りと方便に過ぎない。
正直に言えば、紅茶を味わうどころの話ではなかった。

つくづくこの世界は面白いと思う。否、我の周りが稀有なのか。
姉は破格の呪詛憑きで、妹は例外にも類さない透明の魔術属性持ち。

再びカップに口を付け、その多幸感を味わいながら。
けれど考えは、全く別の、新しい興味に向いていた。
そう―――例えばこの娘の魔術を目の当たりにしたのなら、それはそれは愉しいに違いない、と。

  1. 2009/10/19(月) 21:45:40|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

an order -3-:

無人の部屋の内。机の上に広げられた便箋が、風に揺れた――

「お久し振りね。元気にしてた?

解放軍産の魚貝類の詰め合わせ、美味しく頂いたわ。
普段王宮で食べる物と、香りも食感も味も違って驚くばかりよ。

ま、それも当然か。オイスターは主に南方で採れるのでしょ?
最北国たるナイトメアで、まして初夏での生食なんて有り得ない話。
あなたとスカラベが在ってこそ、為せる偉業ね。お疲れ様でした。良い仕事だったわ。

そうそう。一つだけ問題があったの。
わざわざ届けてくれるのは良いけど、毎回毎回、それも真夜中に柩を担いで王宮に現れるのは如何なもの?
私は貴女の目的も、柩の中身が魚貝類とも分かっているから良いけど。
衛兵が腰を抜かすのよ。幾らあなたの顔も名前も知れているとは言え、次からは考えなさいよね。

はい、では罰として次のオーダーを与えます。
ナイトメアはもう初冬。それは当然知っているわね?
そこで、新しいブーツが欲しいの。その素材として、アクアマイト鉱石を入手して来なさい。

色々と曰くのある鉱石だから、一筋縄には行かないと思うけど。難しい?
でも拒否は許さないわ。あなたは私の足の指が、霜焼けだらけになっても構わないと言うのかしら?
そんな事は有り得ないわよね。だってあなたは私のしもべだもの。

じゃあ宜しく。期限は年明けの前までよ。
あと、偶には王宮にも顔を出すように。お茶を用意して待ってるわ。

                        あなたの主より」
  1. 2009/10/05(月) 01:49:34|
  2. 雑記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

ゼレナリュシュ

Author:ゼレナリュシュ
徒然なるままに書き綴る色。リンクは基本的に自由ですが、ご一報頂けると有難く。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。